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【後編】Standard Products ブランドディレクターにインタビュー! ~デザイナーが語る商品誕生秘話~

Standard Products(以下SP)ファンの皆さま、こんにちは。「DAISOの輪」事務局です。

前編では、SPのブランドディレクターにインタビューさせていただき、ブランドの立ち上げから、デザインする際にどんなことを意識しているのか、お話を伺いました。
(前編はこちら)

 

後編ではSPで発売し、現在も人気が続くヒット商品の開発背景について、その裏側を語っていただきました。


カラージュートバッグの開発にはなんと600種ほどの試作案!

 

-前編ではStandard Productsのブランド自体やデザインについてお伺いしてきたのですが、実際にここにいくつか商品があるので、実際に見ながら開発背景についてお伺いできたらと思います。

 

・ カラージュートバッグ(空港コード)

カラージュートバッグ(A6)各330円(税込)

ブランドディレクター - これの誕生秘話でいうと、これまで世の中に出していない結構面白い画像があって。(笑)

(計600種ほどのデザイン案がまとめられた画面を見せる)

 

一同 - ええーっ。(笑)

ブランドディレクター -この商品の検証内容自体は細かいところなのですが、たとえば柄がいいのかとかロゴがいいのかとか、何が書かれていたら面白いのかなとかいろいろ組み合わせて検証していました。最終的に辿り着いたのが、バッグってお出かけっぽいイメージが似合うし海外旅行をテーマにするといいのかなというところに落ち着きました。デザインは一番ニュートラルな印象になるように、記号っぽいものを入れた現案(空港コード)にたどり着いたといった感じです。

 

・クラフトマンペンシル

Craftsman pencil 12set 1100円(税込)[9] 
Craftsman pencil 6P set 各550円(税込)

ブランドディレクター - このシリーズのメイン商品は4Hから6Bが1本ずつ入った12本入のセット商品なんですけど、ものすごくデザインに悩みました。前提としてこのデジタル社会において、売れる鉛筆をつくるってすごく難易度が高いんですよね。

そこで工場での取材などを通じて詳細に商品特性をヒアリングしました。メーカーさんにお伺いした話によると、まずこの商品の売りは日本で唯一の国産の鉛筆芯を使用していることがわかりました。国産の鉛筆芯って一般的な海外のものと比較すると、芯がやわらかくてなめらかな描き心地が特徴なんです。欧州で1本数百円で売っているような高級鉛筆などにも、わざわざ日本製を輸入して使っている例もあるらしいです。そこがこの商品の1番の強みになると思いました。

デザインについては、4Hから6Bまで硬度がそろった鉛筆をどういった層が購入するのかを考えたとき、やはり絵を描く人だなと思ったんですよね。なのでイラストを描く人やクリエイターさんの琴線に触れるようなデザインを目指すことに決めました。

とはいうものの、どんなビジュアルにするのがいいか悩んでいたのですが、一般的に世の中で販売されている鉛筆のセットって、硬さがパッと見だとすぐわからないものがほとんどだなと気づきました。鉛筆の硬度を頻繁に変えて絵を描く人にとって地味に不便だよなって思ったんです。

そこで硬度に応じて濃淡をつけると種類の違いがわかりやすいし、意外とこの考え方って僕が探した範囲だと他社製品になかったんですよね。最終的にズラッとキレイなグラデーションがそろったサンプルを拝見したときは感動しました。ただ事じゃない感がすごいというか。(笑)

一番びっくりしたのが、この北星鉛筆さんの商品って絶対に木目が透けないように6〜7回も表面を塗っているんですよ。これだけ重ね塗りをしていても色を合わせられるのはすごいですよね。もちろん製品自体の品質管理や製造工程にも細かいこだわりがたくさんあるのですが、さすが老舗の職人技というか、きっと日本中に人知れずこういった高品質の製品づくりをされているメーカーさんってまだまだあるんだろうなと感じましたね。
そういった技術力の高さに感動して、「職人さんこだわりの」という意味合いをつけるべくクラフトマンペンシルという商品名にしました。最終的にはグラデーションのビジュアルもあいまって、職人さんの高い技術力が直感的にPRができるようなたたずまいになったかなと思います。結果として何度も完売してリピート発注をしているぐらいの人気シリーズとなりました。SNSで著名なイラストレーターさんが愛用している投稿などを拝見するととてもうれしく思いました。

・間伐材シリーズ

 

ヒノキピュアエッセンシャルオイル 全6種 各550円(税込)

ブランドディレクター -環境配慮とかエコっていう考え方って、数十年前ぐらいから各社が取り組みはじめて企業活動としてPRしていましたよね。時代が進むにつれて、いまでは企業は社会的責任として取り組んで当然くらい世の中になってきました。しかしながら、まだまだ低価格帯のショップでは環境配慮という観点では、まだまだ取り組むべき課題はたくさんあるように感じます。
こちらは国産の間伐材や木材を使用した商品のシリーズですね。東京の檜原村にあるメーカーさんにお声がけいただいたのがきっかけでした。最初は木材を使用した雑貨の企画だったのですが、ミーティングを重ねていくうちに、環境問題だけでなく日本の林業の衰退が非常に深刻な問題となっているというお話を伺いました。現在では林業従事者の不足や、国産木材の利用減少、手入れのされていない森林の増加などの課題がたくさんあります。

そこでこのシリーズは商品開発だけでなく、間伐材を用いることの意義や、国内の林業について興味を持ってもらうきっかけづくりを兼ねて売り場をつくることにしました。

サプライヤーさん側が職人さんの賃金をきちんと確保できる範囲、かつ1,000円以下の国産木材をつかった商品づくりという点では、なかなかハードルの高いシリーズでした。結果的にテレビ番組の特番を組んでいただいたことも手伝って、業界内外で反響の大きいシリーズとなりました。わずかながらでも国内の林業を知ってもらうきっかけにはなったのかなと感じています。

・フリーザーバッグ

ダブルジップフリーザーバッグ(15cm×15cm、50枚)各330円(税込)
ダブルジップフリーザーバッグ(19cm×19cm、40枚)各330円(税込)
ダブルジップフリーザーバッグ(22cm×21cm、36枚)各330円(税込)
ダブルジップフリーザーバッグ(26cm×26cm、20枚)各330円(税込)
フリーザーバッグを3つ重ねることで、
絵柄が繋がるデザインとなっている

ブランドディレクター -フリーザーバッグもいまでこそ人気シリーズの一つとなりましたが、デザイン開発にかなり苦心した商品です。たとえば普段フリーザーバッグを購入するときって、いつもの買いやすい場所で買うとか、知っているメーカーさんのいつもの商品を買うことが多いと思うんですよね。そこへ新規参入してわざわざ購入してもらうには、ビジュアルにおける強い独自性が必要と考えました。とにかく所有欲を喚起させるデザインというか、店頭で否が応でも目立つという点に注力しています。
このフリーザーバッグのデザインは箱を3つ積み重ねることで絵柄がつながり、面積を大きく取れる設計にしました。そこにビビッドな配色とシンプルな幾何学模様を組み合わせることで、強い訴求力を生み出しました。また、通常の売り場だとフリーザーバッグって現物サンプルを置かないと中身の柄がちゃんとわからないですよね。けど全店舗でサンプルを出すと回収が大変だったり消費しやすかったりするので、このシリーズはサンプル現物を出さなくても中身がわかるような仕組みにしたのもポイントのひとつです。


未来のSPについて現在、ブランドディレクターとして目指していきたいこと、考えることとは?

- インタビューも終盤に差し掛かってきたのですが、Standard Productsというブランドの今後についてお伺いしていきたいと思います。まず今後の方向性というところでイメージしているものはありますか。 

ブランドディレクター -このブランドを好きでいてくれるファンの方が、もっとたくさん広がるようなブランドづくりに注力したいですね。クチコミでの影響力が強い時代なので、思わず友達に勧めたいと思えるモノをどんどん増やしていきたいです。
今後はグローバルでの店舗展開も徐々に広がっていますので、国内だけでなく海外でも愛される仕組みも念頭に置いて制作をおこないます。そういった意味では各国でのローカライズの強化も必要になってきますが、海外のみなさまに向けてもお買い物の楽しみを増やしていければなと思います。

 

- 今後具体的にどのような商品を開発したい、やってみたいものとして考えているものはありますか。

ブランドディレクター - 商品の方向性としては、もっと日本製の商品を増やしていきたいという思いがありますね。たとえばメディアなどで取り上げられるMade in Japanの商品って、職人の手作りや、伝統工芸品が多いですよね。もちろんそれ自体はとても歓迎することだし、広く世間に知っていただくべきです。でも日本にはまだまだ世間で知られていない小さな企業さんの工業製品がたくさんあります。そこに焦点を当てることで、商品の売り上げだけでなく企業さんそのもののPRにつながるような商品がつくれるといいなと考えています。最終的に両者がWin-Winになれるような関係性が理想ですね。

- ありがとうございます。最後に、本コラムの読者であるStandard Productsファンの方へメッセージをお願いいたします。

ブランドディレクター - いつもStandard Productsをご愛顧頂きありがとうございます。(笑)

コミュニティサイトにわざわざ入ってくださるほど、このブランドを好きでいてくださるというのはとてもうれしく思います。コミュニティサイト内で頂戴しているご意見はできるだけ拝見していますし、SNSも頻繁にチェックするようにしています。これからもみなさまがお買い物を楽しんでいただけるように、もっとこのブランドを好きになっていただけるようがんばります。
みなさまから、こういうものが欲しいとか改善してほしいという点があれば、できる限り拝読いたしますので、ぜひご意見をいただけたらうれしいです。

いかがでしたでしょうか。この記事を通して、SPがいかにして考えられてできているブランドであるか、皆さんにも伝わったら嬉しいです!

皆さまのご意見やご感想、「いいね」をいつも楽しみにしていますので、よろしくお願いいたします。

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3 件の返信 (新着順)

ひとつひとつが本当にかっこいいです✨

ぷりぷり
2024/10/25 20:08

あまり店舗の数を見ないので新鮮でした

いもりや
2024/10/15 18:34

確かに、デッサン用の鉛筆の本体カラーがグラデになっているのは、目から鱗です
私はガチ勢では無かったので、使いやすいものを4〜5本くらいピックアップして使ってましたが、判別は…長さでしてましたねw

高校時代にタイムスリップして、美大受験のために頑張ってた友人に贈れればいいのに…


コメントありがとうございます♪
こんな理由があったなんて驚きですよね👀✨
友人にプレゼントするの素敵だなあ‥😊