かずカードが英語学習に適している理由
かずカードを大人が集まる社内英会話サークルでの教材に、という提案。
「子供がやるのはわかる。でも大人がやるってのはどーなの?」
と疑問に感じた人もいるかもしれません。
まずはじめに、コレが英語知識ゼロの子供にとって「かずや演算などを英語で言える」スキルを身に着ける上で役立つ、これは間違いないのですがそれはあくまで副賞です。では大人にも共通する正賞はなにかと言いますと「英語発音が良くなる」です。こう書きますと、
「ネイティブ指導でもないのに?」
「いや、英数字くらい相手に伝わる程度には発音できるしどっちかというとTOEICとかに役立つ内容のほうが。。。」
と思うかもしれません。まず、ここでいう英語発音というのは個々の単語発音をネイティブのように、ではなくて同じことを繰り返し発音することでリンキングなど、シングリッシュやインド訛り英語でも行われている「会話発音」のことです。インド訛り英語とか笑いのネタにされることが多いですが彼らの英語ペラペラ度は私たち日本人のはるか上です。
【(1, 2, 3…)…7, 8, …】
ビフォー:セヴン、エイt
アフター:セヴェネイt
【1 + 6 = 7】
ビフォー:ワン・プラス・スィックス・イークォルズ・セヴン
アフター:ワン・プラッスィックスィークォルズ・セヴン
前に演算はセンテンスだと書きましたがそれならば↓と同じことが起きるわけです。
【My name is DAISO】
ビフォー: マイ・ネイム・イズ
アフター: マイ・ネイミズ
対戦(つまり音読練習)を繰り返せば次第に必ずこの「マイ・ネイミズ」ような発音変化が出てくるはずです。
ガチネイティブの話すスピードはたしかに速く、聞き取りづらいです。ですが速いと感じる別の理由としてこのような音の変化や短縮などもあって、これを自らできるようにすることはネイティブ相手のリスニングにも必ず役に立つはずです。
そしてなんといっても「声を出す・言葉を発する」という会話の基本中の基本に慣れる、という側面もあります。普段からその練習していなければ本番で声は出せません。「話せない」のはボキャブラリや文法力が不足しているからだけではなく、圧倒的な発声トレーニング不足のせいでもあるのです。かずカードはそれを可能にしてくれます。
同じことをひたすら「繰り返す」ことも大事です。九九を覚えた過程と同じです(加えるなら九九は黙読でなく音読だからこそ定着したといえます)。「かず」に注目したのは「11から99」ゲームをやってみればわかりますが)その理由の一つです。
かず(英語で)は幼児以外であれば誰でも言えるため、余計なシンキングタイムがなく「大量に」音読練習ができます。英語による割り算はあまり意味がないと書いた理由がこれです。「あー」「えーと」を言っている時間は英語発音の練習時間としてカウントされません。
長くなりましたがその意味でいくとダイソーの「かずカード」はコスト面はもちろん、使い方次第で機能面でもこれ以上にない優秀な教材なのです。あまり大きな声では言えませんが、ちまたの高額な英語教育サービスを受けるよりもはるかに費用対効果が高いです。ぜひ騙されたと思ってしばらくやってみてください、ホントに効果ありますから。
前回ファシリテーターのタスクを列記しましたが、以上書いたことを部員に説明することも納得して参加してもらう上でファシリテーターの重要な役割となります。なかなか大変な役回りではありますが、ぜひこの活動を日本全国に広めるため、何卒ご協力ください!